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介護の現場におけるコミュニケーションのコツ

私たちが社会生活を送るうえで、人とのコミュニケーションは欠かせない。大半の悩みや問題は、人間関係に起因するともいわれる。しかし、年配の方や身体の不自由だったり、認知症などのハンディを持つ人と接する介護の場では、意志の疎通がスムーズにいかないことも少なくない。人によっては、一方的に怒ったり、喋ったり、あるいは無口だったりと、通常の会話の糸口がつかみにくい場合もあるだろう。そのため、人はそれぞれに個性があることを踏まえたうえで、介護する側が気持ちに余裕を持って接することが大切だ。

介護の現場で円滑なコミュニケーションを取るためのポイントは、まず相手をよく観察し、気持ちを汲み取ってあげることだ。人は言葉だけでなく、表情や動作、放つ雰囲気などで多くを語るので、相手がどういう状態なのかを観察することは重要だ。利用者の中には、話す言葉と実際の気持ちが逆である人もいる。そんなときは、まず相手の言葉に耳を傾け、そのままの相手を受容することをしてみよう。

また、大切なのは相手を理解し、あくまで対等の立場で接することだ。介護する側が上から目線で自分の考えを押し付けてしまうと、利用者は萎縮してしまったり、苛立ちを感じてしまうことがある。そのため、常に対等だという姿勢を示すことを意識してほしい。

そして、一方的なコミュニケーションにならないことに気をつけよう。相手がどのような人であっても、一人の人間として尊重し、共感する姿勢を示して接することを忘れてはならない。